今回は体内コルセットのお話をします。
腰が痛くなるとコルセットを巻く人がいますね。
そうでなくても職業柄腰を壊さないように予防として
普段から着用している人もいます。
コルセットはベルトを強く締めることにより擬似的に腹筋の代わり
として働きます。単純に外部から強く腹を圧迫されれば誰でも嫌がり
防衛反応が働いて腹筋が反発します。
これで無意識に腹に力が入り常に腹筋の緊張が保たれる仕組みになっています。
しかしながらコルセットには少なからず弊害もあります。
長時間使用していると血行も悪くなります。
それ以上に問題なのが
コルセットをはずした時なのです。
コルセットをしてた時には自分で腹筋をコントロールしていたわけじゃないので
脳はこの変化についていけないのです。
そして、腹圧が抜け腰椎の不安定が生じ、着用時と同じような動きをした時に
激痛がはしってしまうことがあるのです。
人間の体幹の中には3つの袋があります。
肺や心臓などをおさめている胸腔。
横隔膜を境にして消火器をおさめている腹腔。
骨盤の中にある骨盤腔。
胸腔は肋骨に骨盤腔は骨盤に覆われ硬い骨で守られています。
しかしながら腹腔だけは軟部組織である筋肉で覆われているだけなのです。
胴体部分の腹筋群が衰えると背骨だけで支えられてる状態になるのです。
棒でバランスをとるよりも筒で支えてる方が安定するのは当たり前ですよね。
人間の脊柱はもともと上下からの振動を吸収するために
生理的湾曲であるS字カーブを描いています。
腰の部分は前方にせり出しているのですが
これがきつくなると腰痛の原因となります。
その湾曲を抑えるのが腹腔の内圧です。
これらのことを考え「体内コルセット」作ると良いといわれます。
簡単にいえば腹筋や背筋を鍛えて自分自身で筋肉コルセットを作りましょうって感じですね。
体内コルセットを作るには
1 仰向けに寝ます。
2 両膝を立て、両手を腰のあたりに敷きます。
3 息を吐きながらその手に腰を沈めていきます。
4 腰を押し付けたまま5秒間とめます。
5 手を腰の下から抜き出し、下方45度に開きます。
6 息を吸いながら腰だけをゆっくり上に浮かせます。(お尻は浮かさないように!)
7 その状態で5秒間とめます。
* これを10回程度、日に2回ほどしてください。