一心日記

愛媛・松山にある整体 一心庵の日記です。日々の事、身体の事いろいろと書いてます。

姿勢と脊柱起立筋

今回は腰痛にも肩こりにも関係するお話です。

肩こりのひどい人には姿勢の悪い人がたくさんいます。
もちろんそれだけが原因ではありませんが
姿勢が悪いというのは体の不調を訴える大きな原因となることが多いのです。

姿勢を保つ筋肉で大きく関わっているのが脊柱起立筋です。
脊柱起立筋は単体の筋肉ではなく背中を縦にはしっている筋肉群の総称です。
簡単にいうと背筋です。あ~~背筋かそれなら知ってると思われるかもしれませんが
いったいどういう役割があってどこに存在するのかっていうと
詳しくはなかなか説明はできないものですよね。

脊柱起立筋の大きな役割は姿勢を保つって事なのですが
人間は二足歩行をすることによって背骨を立てた状態にしています。
その状態を安定させてるのが脊柱起立筋です。
この行為は重力に抵抗するような働きをすることから抗重力筋とも呼ばれます。

日常生活の中でこの筋肉に負担のかかるような悪い姿勢を続けることで
脊柱起立筋の緊張状態が続いたりすることによって
コリや痛みが発生してしまうのです。

姿勢の悪い人は肩甲骨の内側辺りに背骨の両側に縦にはしる筋のようなコリを
持っていることが多いのです。背中を柱にでもぶつけてゴリゴリしたくなりませんか??

この筋肉は非常に長い筋肉群で下は仙骨(骨盤の中央部分)や腰椎から始まって
上は後頭骨や頚椎に付着しています。

背中や首だけでなくこの筋肉の不調は腰痛にも大きく関わります。

日常の生活でいうとうつむいて作業をしていたり
椅子に浅く腰をかけて背もたれに寄りかかっていたり
長時間同じ姿勢をとり続けたり
運動不足などが原因となることが多いようです。

仕事上、生活上どうしてもそういう行動や姿勢をとらないといけない場合は
こまめにストレッチや体操などを取り入れてコリを未然に防ぐとよいですね。

余談ですがこの脊柱起立筋はダイエットにも非常に関係のある赤筋肉が
多く含まれているそうです。
筋肉には白・赤筋の2種類があるのですが
赤筋は白筋よりも毛細血管が多く、酸素が豊富に供給されるため
エネルギーを燃やす力が高いそうです。
つまり脊柱起立筋を鍛えると基礎代謝があがりダイエットに繋がるということなのです。
また、この赤筋はゆっくりと動かした方がより増やせるそうです。

脊柱起立筋のストレッチは
後頭部に両手を当て首から腰にかけて背中を丸めることです。

脊柱起立筋を鍛えるには
うつ伏せ寝もしくは体を丸めた状態から
背中を仰け反らす運動をすることです。
その仰け反りにねじりを加えることでも
さらに効果が上がります。