一心日記

愛媛・松山にある整体 一心庵の日記です。日々の事、身体の事いろいろと書いてます。

温故知新

五本指の靴のお話を前回しましたがいろいろと調べてみると面白い事が分かりましたので
また続いて書いてみようかと思います。

より素足に近い状態を作るこの靴ですが素足に近い状態の何が良いのかという事ですが
足が靴の厚いクッションで守られているとメカノレセプターという機能が働きにくくなるそうです。

メカノレセプターとは三半規管と連動して体のバランスをとるためのセンサーで
足裏についているようです。
これがあまり働かなくなると転倒に繋がるらしく、ご年配の方の転倒の原因の一つになっているようです。
最近では子供も外で遊ぶ事が少なくなりこの機能が働きにくい子供も多く
転倒する子供が増えているそうです。

メカノレセプターを働かせるための運動として指をしっかり動かす運動があります。
ご年配の方の足指体操でタオルを掴んでたぐり寄せる運動や足指じゃんけんなどがありますが
これらはこの機能は活性化させるため良い運動になります。

そして、この五本指の靴ですがより裸足に近い状態にするために靴のクッションが少ないのです。
足をけがしないようにラバーがあるだけみたいな感じなんでしょう。
使った事がないのであくまで想像で書いています。

実はここからが興味深いと感じたことなのですが
実はこの靴を履いて歩くと最初は慣れなくて疲れるようです。
その上、この靴は適当に歩くとダメでちゃんとレクチャーを受けないといけないようで
今まで普通の靴を履いて歩いているのとは違い、これ用の歩き方があるようなのです。

そこで書かれていたのがかかとから着地するのではなく足の前側で着地する事なのですが
それを促すために体の重心を前に持っていき、重心につられて足が前に出るような動きをする
というような歩き方、走り方をするらしいのです。

その時にハッとしたのです。以前、ここでも書いた事があるのですがなんば走りという
日本古来の走り方があります。有名なのが右手と右足を同時に出す走り方なのですが
それ以外にこのように重心を前に持っていきそれにつられるように足が出る走り方でもあるのです。

昔、飛脚がかなりの距離を走れたのもなんば走りだったからという話もあります。
元来農耕民族である日本人は作業をするための動きを作ってきました。
体にかかる負担をなるべく少なくする動きを。
畑を耕す動きもこのなんばの動きだったりします。この動きは今も引き継がれていますが
走り方とかは変わっていったんでしょうね。

ようはこの靴はなんば走りを推奨しているのでしょう。それに適した靴という事になります。
何度も言いますが使用した事がないのでネットでいろいろ調べました。
そうするとマラソンなどをしているアスリートの方のブログとかでいろいろ書かれていました。

古き良き時代、体に優しい動きとそれに合った履物、その当時は足袋とかだったのでしょうね。
まー、それを連想させるような靴ですもんね、ファイブフィンガーズは。
そして、それに合った動きを取り戻すとマラソンとかでよくする脚の怪我が減少するようです。
足にも膝にも優しいそうです。

僕も買ってみようかと思うんだけど、家からほとんど出ないから…
うちに来ているマラソンをやっている人に勧めてみようかな。