一心日記

愛媛・松山にある整体 一心庵の日記です。日々の事、身体の事いろいろと書いてます。

放てば手に満てり

マッサンが鴨居商店を辞めました。
堤真一ってすごい役者ですよね。主役食いですよ、あれは。
皆、鴨居社長に魅せられていますもんね。
鴨ロスだって。

だけど、今日の鴨居社長の言葉はすごかったですね。
なかなか今はこういう方あまり見られないような気がします。

商売敵になるから裏切られたとかそういう感じになりそうなものを
それどころか退職金で資金援助ですもんね。
その時に自分のところ1社が頑張るのじゃなく
お互いのしのぎを削るライバル会社が出来てこそ業界が盛り上がると。

なかなか言えませんよ。

昨日、やっていたテレビ番組ぶっちゃけ寺、番組の最後で紹介されていた教えに
道元禅師の言葉がありました。
「放てば手に満てり」

まさに鴨居社長ですよね。

欲深く自分が握りしめているとちっぽけな事に固執する事になり
それを手放す事によって本当に価値のあるものを得る事が出来るって事なんでしょう。

今の事でいえばトヨタ自動車の水素自動車の特許開放のニュースも同じかと。
市場を広げるためには英断だったんじゃないでしょうか?
自分のところだけが儲かろうって独占しているときっと普及するかどうか分かりませんもんね。
損して得取るじゃないけど、なかなか難しい選択だったと思います。

このニュースの時に一緒に出ていたのが日清の安藤百福がインスタントラーメンの製法特許を
競合他社に公開・譲渡したという事でした。
その判断もあって今や世界各地でも売られている商品となったんですもんね。

その時の安藤百福の言葉
日清食品が特許を独占して野中の一本杉として発展する事は出来るが、
それでは森として大きな産業には育たない」らしいです。

偉大な経営者ってこうなんでしょうね。
すごいなって思うものの自分にそういう事が出来るかっていうとなかなか難しいです。

だけど「放てば手に満てり」かっこいい言葉ですよね。
気に入ってしまったのでこれからしきりに使うと思います。
本当は実践してなんぼなんだけど…