一心日記

愛媛・松山にある整体 一心庵の日記です。日々の事、身体の事いろいろと書いてます。

廃用身 サクラサク バナナ型神話

25冊も買った小説、ようやく1冊読みました。
あまりに物面白さに一気読みでしたよ。

「廃用身」です。著者は久坂部羊
以前にも「破裂」という小説を読んでいましたので
この人の作品は面白いっては分かってはいたのですが廃用身は彼の処女作との事。

お医者さんらしく医療系の小説を書かれています。
廃用身とは脳卒中などで自由が利かなくなった四肢の事を言うようです。
小説ではこの廃用身を切断するというビックリするような治療?をするお医者さんのが主人公です。

小説を読むまではいったい廃用身を切断する事がどうして治療になるのか?って疑問でした。
リハビリを経てもどうしても動かない四肢があります。
その方にとってはその四肢が邪魔になる事があるようなのです。
もちろん介護をする人にとってはもっと邪魔なのだとか。

うちの親父も脳梗塞を患って施設でお世話になっていましたが
確かに車いすに乗せるのにも羽織るものを着せるのにも動かない手足が引っかかって
邪魔になっているのを思い出してしまいました。

ほとんどの事は施設の人がやってくれるので自分がするのはちょっとだけだったのですが。

四肢の硬直が動作の邪魔をするだけじゃなく、意味をなさなくなった四肢は重たいだけで
本人の自由度の妨げにもなっているのだとか。あくまでも小説の中での話ですよ。
それに動かい四肢があるとそこに未練が残りどうしてもそちらの目がいってしまうとか。
いっその事なくなってしまえば残された動く四肢に目がいき活動的になれるのだとか。

とりあえずはこの廃用身の四肢を切断するという「Aケア」という治療の話ですが
そこからいろいろとあるのです。
やっぱり同じ原作者、破裂の時もそうでしたが何が良くて何が悪いのかすごく微妙なのです。

医療は自然の摂理に抵抗する作業でもあるのです。
いずれは人は死ぬのです。その延命行為はある意味神への冒涜なのかも…
何処までが良くてどこからがいけないのか…本当に難しい問題です。

介護というのは経験した人にしかわからない辛さがありますよね。
僕はどれほども経験してないので知っている側には入れないのでしょうが。
聞こえのいい言葉を言うのは簡単ですが体験している人は本当に疲れ切っています。
もういい加減にしてほしいって事もありますよね。
「そんなことを言ったらダメですよ、本人はもっと辛いんですから」なんていう人がいたら
きっとその人はそういう経験のない人がマザーテレサ並みの度量の持ち主なんでしょう。

この小説の中にはこういう現場の声から「Aケア」というと物が生まれたのですが…
これ以上は読みたいって人にはネタバレになってしまうのでやめにしときます。

結構奥が深いのでいろいろといろんな内容が盛り込まれております。

最後のオチっていうか「慎」くんが…

話は変わりますが先日重信川の土手をウォーキングしていると
ビニール袋を手にしたおばさんがなにやらやっていました。

これはと思い近づいてみるとやっぱりつくしが出ていました。
だけど、まだまだ伸びてなかったので取るのを止めました。
数日後、また同じおばさんがつくしを取っていました。
僕もまた近づいてみましたがあまり伸びてなかったですね。

もうそういう時期なんですね。

つい先日は石手川の土手をウォーキング。
その時は桜のつぼみを見てみました。つぼみが少し膨らみかけていました。
今日は寒いですがこのところ暖かかった。
来週はもっと暖かくなるようです。一気に桜の季節になってくるのでしょうね。

我が家では今朝いち早く桜が開花しました。
サクラサク」です。甥っ子が大学合格したようです。
なかなか賢い甥っ子でよく頑張ったと思います。

さすがは広島の護国神社のお守りが効いたかなって思ってしまいました。
残りは今日試験を終えた姪っ子だけです。
護国神社のご加護があるのできっと姪っ子も大丈夫だと思います。
とりあえずは試験が終わったので兄貴のところも平静を取り戻すのでしょうね。

今年から太陽の塔の内部が通年で一般公開されるそうなので
一度、大阪に遊びに行こうかな??

とりあえずは春休みになったら甥っ子、姪っ子を連れて花見に行こうかと。

桜の神様って知っていますか?
コノハナサクヤヒメです。瓊瓊杵尊の奥さんで大山祇の神様の娘です。
大山祇神社にも実はコノハナサクヤヒメをお祭りしている場所があるようです。
コノハナサクヤヒメは桜の神様だけあってそれ美しい神様だったようです。
大山祇の神様にはもう一人姉のイワナガヒメという娘がいて
瓊瓊杵尊にはこの姉妹二人を嫁がせようと考えていたのですが
瓊瓊杵尊は美しいコノハナサクヤヒメだけを娶ったのだそうです。
イワナガヒメは醜女だったのですが岩のように固く末永く生きられるのだとか。
コノハナサクヤヒメは美しいけど短命なのだとか。

瓊瓊杵尊は言わずと知れた天孫降臨でこの地上を治めるよう天照大神から
三種の神器を授かった神様です。
イワナガヒメを娶らなかったことで天皇家に寿命が出来たとの事です。

美しく儚く散る桜はまさしくコノハナサクヤヒメなのです。

この瓊瓊杵尊コノハナサクヤヒメの話は世界各国でもあるようで
バナナ型神話っていうそうです。