一心日記

愛媛・松山にある整体 一心庵の日記です。日々の事、身体の事いろいろと書いてます。

天気予報 ペンギンハイウェイ 竹林と美女

分からない事は分からないで良い。
2100年の天気予報っていうのが少し前のニュースでやっていました。
何処の地域も40℃超えで台風の瞬間最大風速90メートル超えとか。
このニュースを見た時にカチンと来ました。

っていうのもこのところ毎日天気予報がコロコロと変わっているのです。
次の日が分からないのに80年後の天気予報をするなんて…本末転倒でしょう。
台風が…異常気象が…エルニーニョラニーニャが…とあれこれ気象条件で
予測が外れるわけで今も温暖化なのか寒冷化しているのかよく分からないし
そんな先の事が分かるわけがないですよ。

いろいろと予測することは大事ですが分からない事は分からないで良いと思うのです。
分からない事を分かった風にしてそれが本当のように話をするのは危険な事だと思います。
またそれをメディアが面白がって報道するんですから手が付けられません。

今日、ペンギンハイウェイを見に行ってきました。
原作が僕の好きな森見登美彦氏。彼の作品はどうしてもアニメになってしまいます。
おっさんが一人でアニメ映画を見に行くのは結構勇気がいります。

もちろん原作の小説も読んでいるのでストーリーは分かっております。
なので映画見る前からヤフーレビューを見ていました。
結構、今回は高評価で驚いてしまいました。
まー、好きなものの評価が高いのは嬉しいものです。

いろんな人もいるのでもちろん酷評している人もいます。
そんな酷評をしている人の感想を読んでいて結構多いのが意味が分からないって事。
それとアオヤマ君に感情移入が出来ないって事。
そして一番多いのが謎の解明がされてないという事でした。
いろいろ不思議な事が起きるのですがそれの原因や回収がされてないというイチャモンが多いのです。

分からない事は分からないで良いと思うのです。
全ての事が分かっているわけじゃないのです。
その原因が解明されないとモヤモヤが残るという事みたいですが
世の中の事でもいまだに解明されてない事いっぱいあるし
相手の気持ちだっていまだに分からない事もあります。
あの時のあの行動はいったい何だったのか??とずっと疑問のままの事もあります。

その??を楽しむってのもアリじゃないでしょうか??
森見登美彦氏の作品はこういうの結構多いです。
「夜行」という彼の最新作は??だらけ。その謎をどう想像するかという楽しみ方をHP提案していました。

そういう事が苦手な方はきっと彼の作品は苦手だと思います。
上手に作品を否定されている方は「自分には合わない作品だった」という書き方をされています。
これは凄く頷けるのです。誰しも好みがありますしそれを否定することはできないからです。
自分に合わないから駄作だのクソ映画なんていうのはおかしいと思います。

森見作品はクセのある作品ばかりで好みがわかれると思います。
なので今回のペンギンハイウェイがこんなに評価が高いのは驚きでした。
まー、彼の作品の中では一番クセの少ない作品ではあるのですが。
この映画を見て面白かったからと他の作品に手を出すと痛い目に合うかもですね。

彼の作品の中で一番クセが強いのは四畳半王見聞録です。
これを読むことはお勧めできません、僕は好きですけどね。

僕は原作を読んだ時にこのアオヤマ君という少年にすごく興味を持ちました。
面白い子なのです。映画の中でもすごく良く描かれています。
一つだけ残念だったのはプールでのエピソードがしっかりと描かれてなかったのです。
ダイジェスト風でした。残念。

このストーリーの魅力にアオヤマ君という少年の個性と彼の成長があります。
またアオヤマ君と家族。所々で親がいいアドバイスするのです。
良い距離感でポッとアドバイスするのです。

こういう親の元でこういう子供が出来るんだろうなって子育てをしたことがない僕は思ったのでした。

そして、僕は気づいたのです。
レビューでは誰も書いてなかったけど
っても原作ファンじゃないと分からないとは思うのですが
お姉さんの本棚に森見登美彦氏の「竹林と美女」が置いていました。
監督の遊び心なのでしょうね。2回映ってましたよ。

この本は小説ではなくエッセイらしい。小説で全部読破しているのですがこれは読んでおりません。
積読にあるので近いうちに読もうかな。

森見登美彦氏の小説のアニメ化は「四畳半神話体系」、「夜は短し歩けよ乙女」、「有頂天家族」、
有頂天家族2」、「ペンギンハイウェイ」の5作品あります。
原作好きの僕としては有頂天家族シリーズが一番よく出来ていると思います。
その次にこのペンギンハイウェイだと思います。
四畳半も評判はいいのですが僕としては蛾のネタバレをうまく作れてないのが減点なのです。
夜は短し歩けよ乙女」は正直最悪…ガッカリでした。

今回の映画は時間も長かったこともあり割愛されている部分もあるのですが
それなりによく出来ていたと思いますね。
パラレルワールド的な話が出てきてなかったのですがそれは残念でした。
ある種球体の謎の一部が割愛されているような気もします。

ウチダ君が予想外にいい味だしているところだったんですけどね…

そう考えると映像化することによって視覚的効果で面白さは広がりますが
物語の奥深さは原作を超える事はないって感じでしょうか。
映画を見て面白いと思った人はぜひ原作を読むことをお勧めします。

そーいえば、最近中学時代の同級会などをやっている事もあって
昔の事を思い出すことが多いのですが
僕にとってのお姉さんは小5の時の担任の先生かもしれないですね。
〇〇は小さかったけど…