厚切りジェイソンのギャグです。
先日読み終えた「舟を編む」を読み始めた時にすぐに思ったのがこの言葉でした。
冒頭での犬のくだり。たしかに犬って日本人にとって一番愛着のある動物だろうって思います。
忠犬ハチ公は代表例でしょうね。
そんな愛嬌があり忠誠心のある犬にもかかわらず
「犬死に」や「○○の犬になる」と言うネガティブな言葉になぜ「犬」なのか??って思いますよね。
舟を編むは辞書を編集する出版社の人達のお話です。
主人公は文字に対する思いが強い人物で変態の域です。
独特な主人公設定好きですね~~。
凄く変わり者なんだけど地味で目立たないタイプ。
その世界では輝きを放つけど、一般的な世界では目立たないうだつの上がらない人間。
同僚はそれと正反対でチャラ男。世渡り上手。
相容れないタイプに思われるのですがそれが意外な方向へ。
出だしでこの本好きだなって思いましたよ。
読みたいなって思っていたけどその通りでした。
ただ、僕の中では主人公がすごく好きなキャラなので
ずっと彼を中心で進めてほしかったかな。
途中から同僚のチャラ男と後任の岸辺さん目線の話になっていったので。
それはそれでありとするならもう少し長い小説にして
主人公をもっと追ってほしかったかな。
孔子の言葉で「剛毅木訥仁に近し」がありますが
主人公はまさにこういうタイプでしょうね。
僕もこうありたいと思うのですが…
この作品は本屋大賞を受賞した作品で映画化もされました。
なので主人公が松田龍平だというのは知っていましたが
ヒロインの香具矢さんは誰だったんだろう??って読み終わってから検索して見ると
宮崎あおいでした。ま、いっカーって感じですね。
今回は該当する人が思い浮かばなかったのですが小雪ぐらいかなって思っていました。
心が強く職人肌で女版高倉健ですからね。
やっぱり本屋大賞を取っただけある作品だなって感じでした。
その中でも僕は松本先生の最後のくだりが好きでしたね。
本を読んだ後に必ずアマゾンのレビューを読むのですが
批判的なレビューではライトノベルみたいって書かれているのですが
ライトノベルって言葉が曲者ですよね。
これって定義が曖昧みたいで。
検索してみるとやっぱりそういうのがありました。
だけど、そう考えていくとじゃー、ライトノベルじゃないのってどんなの??
って思ってしまいました。
ジャンルによっては全てライトノベル扱いになってしまうんじゃないでしょうか?
まー、面白かったらなんでもいいんですけどね。
それにしてもライトノベルっていうと少し下に見た言い方のようですが
本は読んだ事ないけど、ドラマ化映画化されまくってますよね。
最近では大が小を見下した言い方だって事で上座部仏教って言うようにしているようです。
だからライトじゃなく違う言葉にすればいいんじゃない??って思ってしまいます。
やっぱり言葉は大事ですから。